HEAD acoustics MDAQS: 画期的なオーディオ品質評価ツール

20. 4月 2022

MDAQS (Multi-Dimensional Audio Quality Score) はオーディオデバイスの開発プロセスにおいて人による評価をメトリクスに置き換える世界初のバイノーラル聴感印象に基づいたソフトウエアツールです。これは、スピーカー、ヘッドホン、スマートスピーカー、ヘッドセット等様々な再生デバイスのオーディオ品質の科学的かつ定量化できる方法で評価を素早く効率的に行うことを可能にします。

MDAQS はテストソフトウエア ACQUA 上で機能するパワフルな音声オーディオ品質測定分析ソフトウエアです。

聴感印象に基づいた評価ツール

MDAQS はHEAD acousticsが創立以来行ってきた人の聴感とヒアリングモデルの膨大なリサーチに基づいています。ヒアリングモデルは人の耳の中で起こっているバイノーラル信号処理をモデル化したものです。

HEAD acoustics は訓練されていないリスナーを慎重に選び、数多くの主観テストを行いました。これらの一般のリスナーがいくつかのパラメターをベースに様々なジャンルの音楽で様々なオーディオデバイスを評価しました。膨大なリスニングテストの結果が MDAQSのアルゴリズムの開発と学習のベースとなっています。

結果の分析と検証により、一般のユーザーによる音質に対する印象は主に 3 つの品質軸に依存することが明らかになりました。

• 音色: 如何に忠実に信号のスペクトルと時間構造が保たれているか?
• 没入感: 部屋のバーチャル音響が如何によく定義されているか?
• 歪: 如何に "クリーン" に音が再現されているか?

これらの品質軸は全体のオーディオ品質を表現するのに十分です。MDAQS モデルはアプリケーション分野により追加のパラメターでさらに洗練させることが可能です。MDAQS に含まれるすべてのパラメターはオーディオ品質の全体評価を高い信頼性で有意義かつ比較可能な方法で行います。

現場現実を再現した評価が可能です。

MDAQS は、分析の為の入力に - 人の聴感印象とリアルな音響を再現した -バイノーラル録音データを用います。 これらのバイノーラル録音データは 弊社の新シリーズの低ノイズダミーヘッド  で最適に再現されます。モジュール式 labCORE ハードウエアと組合わせると録音と原音の忠実な再現に最適化できます。

MDAQS はこの信号を利用して 平均オピニオン評点 (MOS) を算出します。客観的な品質軸である音色 (MOST)、歪 ion (MOSD)、没入感 (MOSI) が計算されこれらをベースに全体評点が導出されます。従ってこのモデルを用いるとデバイスのベンチマークも手間をかけずに有意義な方法で行うことが可能です。        

最適な結果を出す為のフルソリューションです。

ACQUA と MDAQS、labCORE、 HMS II.3などのダミーヘッドのパッケージが従来用いてきた測定ハードウエアとソフトウエアソリューションを簡単にリプレースできます。忠実に録音を行った音信号とユニークな MDAQSメトリクスのインタラクションにより人の聴感印象をモデル化することにより時間とコストがかかる被験者を用いたテストは過去のものとなります。

HEAD acousticsの MDAQS の詳細については こちらのリンクをご参照ください。 MDAQS - オーディオ品質評価ツール | HEAD acoustics!