In-Car 通話: ヘッドアコースティクスの自動テストスイートによる車内会話品質テスト
- 国際標準規格 ITU-T 勧告 P.1150 に基づく音響測定
- すべての関連音響パラメターをカバーする自動テスト
- システム全体と構成コンポーネンツを最適化
ITU-T 勧告P.1150準拠の音響テスト
車内コミュニケーション (ICC) システムは同乗者どうしの会話を快適にするシステムです。国際標準規格団体 ITU-T はICCシステムの最低限の機能と品質を確保する為のテスト規格を勧告 P.1150 として策定しました。ヘッドアコースティクスはこのテスト規格を通信品質分析ソフトウエア ACQUA に対応する自動テストシーケンスとして製品化しました。これにより ICC システムとシステムコンポーネンツの音響テストを国際標準規格に基づいて行うことが可能となりました。
重要なすべての音響パラメターを網羅
ヘッドアコースティクスの ACQUA システムと組み合わせることによりこのテストスイートは ICC システムに求められるすべての重要音響パラメターをテストします。ICC システムやコンポーネンツの製造メーカーはリスニングエフォート、音響スタビリティ、S/N 比等を標準規格に基づき最適化することができます。さらに、ダブルトーク時の減衰性能やオリジナル音声とICC システムから出力される音声間の遅延の測定も行います。テストスイート P.1150 はA2B® 技術搭載の車両に対応しています。ヘッドアコースティクスのハードウエアプラットフォーム labCORE の A2B® インターフェイスにより A2B® を介してバックグラウンドノイズを簡単に録音でき、BUS にデジタル挿入することによりICC システムのテストが可能です。 また、ACQUA テストスイートは “時間領域信号減算” と呼ばれる技術を用います。 このメソッドを用いると時間領域においてバックグラウンドノイズなど望まない音声信号を取り除き、ICC システムが伝送する音声信号のみを抽出することができます。これによりユーザーは車室内ノイズを除いて録音音声の分析を行うことができます。
システム全体とコンポーネンツの最適化
「標準規格に適合し、かつ自動でテストを行えます。ハンズフリーマイクやスピーカーの搭載位置の最適化だけでなく、システムを構成するハードウエア及びソフトウエアのコンポーネンツどうしの接続チューニングにも効果を発揮します。ICCシステム全体やコンポーネンツの通信品質の最適化が可能です。」(ヘッドアコースティクス GmbH セールスマネージャー クリスチャン・シューリング談)
HEAD acoustics GmbHは統合音響ソリューションと騒音振動解析のリーディングカンパニーです。テレコム分野でも音声品質・オーディオ品質の測定、分析、最適化の為のハードウエアとソフトウエア開発の専門性と先進性、個々のお客様に合った具体的なソリューションやサービスの提供で世界で広く認知されています。ヘッドアコースティクスが提供するサービスは技術製品のサウンドエンジニアリング、環境ノイズ調査、音声品質技術、コンサルティング、トレーニング、サポートと多岐に亘ります。本社はアーヘン市近郊のヘルツォーゲンラート市にあり、中国、フランス、イタリア、インド、日本、韓国、英国、米国に子会社があります。またその他世界中の代理店を通じ幅広くお客様対応をしています。
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