空の上でのモバイル測定: HEAD acoustics の SQuadriga III のバッテリー非搭載版も利用可能になりました。

24. 8月 2021

SQuadriga III の内蔵バッテリー非搭載バリアント SQuadriga III-V1 が 利用可能になりました。これにより HEAD acoustics は航空業界でのモバイル音振動測定ニーズへの対応をワンステップ強化しました。

様々な機能、優れた使い勝手と柔軟性を備えたコンパクトな SQuadriga III 測定システムは既に2003年導入の第一世代から自動車業界のスタンダードとして確立し実績を積んで参りました。バッテリー非搭載の V1 バージョンにおいて SQuadriga III はフライト用の測定ニーズも満たします。例として、リチウムバッテリーが非搭載となることによりカスタマーのグローバル連携が容易になります。バッテリーの航空便での輸送問題が解決されるからです。

高精度かつ安全
航空業界向けのモバイル音振動測定デバイスは飛行機の電源とは独立して操作する必要があります。その為、航空法規に則り認可された外部充電バッテリーが利用されます。フライトのアプリケーションでは、SQuadriga III-V1 は外部電圧源 (10 - 30V) を介して自律的に電源供給し、キャパシタが内部のリアルタイムクロック供給を行います。 

オープンインタフェース、シンプル統合、拡張性
モバイル測定システムは最大 8 つのセンサー(IEPE/ICP®-対応もご要望により可能です) の信号を収録します。例として、マイクロホン、加速度センサー等です。多くのインターフェイスが統合されアダプターは不要でです。 マイクロホンが搭載された BHS II ヘッドセットのようなセンサー やダミーヘッド により効率的かつ素早いバイノーラル録音、校正された録音を行うことができます。イコライゼーションされたヘッドホンの接続は HEAD acoustics の確立された技術である聴感に忠実な再生を可能にします。また、追加機材なしでのセンサーモニタリングやリアルタイムフィルタリングをフレキシブルに効率的に空の上で行うことが出来ます。
SQuadriga III は2 つの絶縁され独立したパルス入力を介し様々なタイプの速度信号の収録が可能です。高感度の信号コンディショニングと調整が可能なトリガー閾値により個別の設定ができる為利便性に優れています。HEADlink インターフェイスにより、HEADlab システムへのシームレスな統合が可能です。また、SQuadriga III は HEADlab モジュールで拡張することも可能です。 2 台目の SQuadriga III で最大16 アナログチャンネルのモバイルシステムを構成することができます。単体モードでは測定と分析を – 従来メソッドから心理音響メソッドまで – オンサイトで自立的に直接行うことが可能です。さらに、例として 3 つの USBインターフェイスが利用可能です。これにより 外付け USB カメラを用いて動画や静止画で測定の状況をドキュメンテーションすることが可能です。— SQuadriga III は内蔵の 64 GB メモリーまたは外付けの USB スティックにすべてのデータを保存可能です。

すべての情報は常にアンダー・コントロールです。
ナビゲーションシステム (GPS、ガリレオ、GLONASS、百度) のレシーバーにより正確な時間、位置、速度情報が利用可能です。 ユニークなフィーチャーとして、例えば飛行機の中または地上において別々のデバイスで録った録音データ を高精度の時間データを用いて後から短時間で同期することができ便利です。また、GPS 速度と位置、パルス、アナログ信号を用いて測定の開始や停止を制御できます。 ユーザーフレンドリーな静電容量方式の 7 インチタッチディスプレーにより直感的な操作 が可能です。