構造ダイナミクス解析の新たな切り口 : HEAD acoustics は Qsources 社の構造系の加振ソリューション Qlws でラインナップ拡充しました。

10. 5月 2022

HEAD acoustics は製品、環境、構造ダイナミクスの分析の為のユーザーフレンドリーで効率的なソフトウエア・ハードウエアソリューションを提供します。30年の実績を誇るベルギーの空気伝搬音と構造伝搬音の励振機器の開発・販売企業 Qsources との協力により ユーザーは新たな切り口で構造ダイナミクス解析を行うことができます。専用に開発された小型シェーカーを用いることにより、モーダル解析や伝達経路解析において従来型のシェーカーでは取付けが難しかった場所にも簡単に装着が可能です。

構造系の加振データ収集及び解析ソフトウエア：HEAD acoustics のワンストップソリューション

"私たちはお客様に包括的なソリューションを提供する為にハードウエア・ソフトウエアの開発を絶えず続けています。Qsources シェーカーによる製品ラインナップの拡充はその過程における必然の一歩です。Qlws 軽量シェーカーを用いることにより 伝達関数を効率的かつ正確に取得することができ、モーダル解析や伝達経路解析をサポートします。このツールにより振動特性をより深く理解できることが、お客様の製品の音質の最適化の基本です。" （HEAD acoustics の Sound, Vibration and Perception 部門社長 Dr.-Ing. Aulis Telle 談）

"Qsources では私たちは、この励振ソリューションにより HEAD acoustics をサポートできることを大変嬉しく思います。HEAD acoustics の世界中の拠点と専門性を活用させてもらい、私たちも製品の音の改善に取り組む専門家の方たちにアクセスできるようになります。私たちを取り巻く様々な種類のデバイス、機械等が伝達関数データに基づいた分析と最適化技術の恩恵を受けることができます。 HEAD acoustics との協業により、Qsources はソリューションの一環として正確で効率的な励振を可能にします。" （Qsources 創業者兼社長 Peter van der Linden 談）

優れた能力を備えた小型シェーカー

Qlws は約 25 mm と小型で 250 ～ 13,000 Hz の幅広い周波数レンジをカバーします。従来型の加振機が物理的に取付けできなかったりインパスルハンマーが使えないケースでの励振を可能にします。テストを行う構造系に直接マウントできる為、シェーカーは追加アクセサリーが不要ですし調整も不要です。Qlws シェーカーの内部の特許によるデカップリング技術によりテスト対象物の 質量とインピーダンス負荷を低く抑えることができています。 その為テスト対象物への影響は最小限であり、軽量の構造物の測定も問題なく行うことができます。所謂 Source Cups が構造系に取付けられ、シェーカーの筐体がスナップ接続により取付けられます。内蔵の Force Sensor との組合わせにより高い測定リピート性能による加振位置と角度を素早く変化させることが可能で、しかも特にインパルスハンマーによる加振に比べて測定のリピート性能に優れています。Qlws のこうした特長が従来型の加振機で必要であった固定や調整作業を省くことができ構造ダイナミクスの効率を著しく向上させます。

高いフォース密度と小型設計によりシェーカーはエンジンルーム、ギアボックス、車体、コンプレッサー、家電、園芸用機器、エアコン、空調システム、PC、プリンター、メカトロ、医療機器等、スペースに制約がある場所での利用が可能です。

Qlws 軽量シェーカーと Qma アンプの特徴

• 超小型、Force Sensor 内蔵 エレクトロダイナミック加振機
• 特許によるデカップリングシステムによるテスト対象物の低質量・低インピーダンス負荷 
• シェーカーの固定や調整作業は不要　
• 傾斜やスペースの条件に拘わらず取付けが簡単
• 高いフォース密度、周波数レンジ  250 ～ 13,000 Hz
• Force Cups により加振位置と角度を素早く変更、繰り返し再現が可能
• 特にインパルスハンマーによる加振と比べ、優れたリピート性能
• 機構、電気、温度負荷を回避する保護機能

Qsources についての詳細はこちらをご参照ください: https://www.qsources.be