ViBRIDGE: 骨伝導センサー搭載インイヤーヘッドセットの包括的テスト

24. 7月 2023

インイヤーヘッドセットに骨伝導センサーを採用する理由が多くあります。様々な実環境シナリオで包括的にテストすることがベストの性能を実現をサポートします。

ヘッドセット製造メーカーはインイヤーヘッドセットの音声伝送改善の為に骨伝導技術によりノイズ低減を行うケースが増えています。特に、ノイズ環境においては話者の音声は インイヤーヘッドセットが骨伝導音を検知することにより周辺ノイズや通話相手の音声からより効果的に切り分けることができます。骨言動音の検知はノイズを最適に抑制し、特にノイズ環境で音声品質を改善する為のベースとなります。

インイヤーヘッドセットのエコーキャンセラーやその他の信号処理のような洗練された技術も音声認識が完璧になされることにより恩恵を受けます。骨伝導集音が優れていることにより、骨伝導音を直接伝送することで低域が最適が抑制されたかたちで音声信号の伝送することができます。

しかしながら、最新式のインイヤーヘッドセットに骨伝導音センサーを採用しているにもかかわらず、テストや最適化の為に利用できる包括的に測定できる適切な測定技術がこれまでなかった為にそのポテンシャルを殆ど引き出せずにいるメーカーもあります。大きな労力をかけて被験者を用いてテストを行ってもそうしたテスト結果は再現困難です。テストハウス等で実験室環境で設計検証を行うこともこれまでできませんでした。

HEAD acoustics は包括的なテストを行います。

ここで HEAD acoustics がお役立ちできます。送話方向に骨伝導センサーを搭載したインイヤーヘッドセットのリアルなテストを可能にします。この目的の為に、弊社はアーティフィシャルヘッド HMS II.3 ViBRIDGE を用いて、人の平均的な骨伝導による振動と等しいかたちで振動ジェネレーター（アクチュエーター）が疑似耳 HEL/HER 4.4 ViBRIDGE に振動を励起します。

どれだけの骨伝導が必要か ?

「音声のどの周波数成分が骨伝導で内耳に達するのか、そのときの音量は如何ほどなのか?」という疑問の核心に迫る為、弊社は実際の話者を用いた数々のテストを行いました。骨伝導センサーが搭載されたインイヤーヘッドセットの模擬品で骨伝導がどのように聴こえるか測定が可能です。これらの測定で話者ごとの違いと平均的な骨伝導音の伝達関数が明らかになります。これをアーティフィシャルヘッドに搭載した疑似耳のアクチュエーターで再現し、テスト結果に対応した完璧なシミュレーションを手にすることができます。即ち、HEAD acoustics の ViBRIDGE で製造メーカーは実験室において構造伝搬音センサー搭載のインイヤーヘッドセットを包括的に正確に再現可能な方法でテストすることが可能です。

テストに必要なアイテムは?

HEAD acoustics はヘッドセットをテスト、最適化、検証する為のオールインワン・ソリューションを提供しています。シミュレーションにはアーティフィシャルヘッド HMS II.3 ViBRIDGE と疑似耳 HEL/HER 4.4 ViBRIDGE の他以下が必要となります。

• 自動バックグラウンドノイズシミュレーションソフトウエア 3PASS lab とハードウエアプラットフォーム labBGN

• 音声・オーディオ品質テスト用モジュール式ハードウエアプラットフォーム labCORE と連携してテストシーケンス全体を制御する測定分析ソフトウエア ACQUA　　　　　　　　　　　　　　　
• インイヤーヘッドセットのテストと最適化の為のテストスイート HQS-ViBRIDGE 

人が発話する際の空気伝搬音と構造伝搬音を標準的な方法でシミュレーションすることによってのみ、様々な会話状況におけるインイヤーヘッドセットの評価と最適化を客観的に、包括的に再現可能な方法で行うことが可能となります。

骨伝導とヘッドセットのテストについての詳細やホワイトペーパーのダウンロードについては弊社フェブサイトをご覧ください。