シンプルさが印象的な ArtemiS SUITE リリース 14 は 新ジェネレーションならではの効率的な解析ツールを搭載しています。

22. 9月 2022

実績のある HEAD acoustics の音振動解析ツール ArtemiS SUITE は時間とコストを削減する為の数多くの新たな革新的要素を提供します。

新ジェネレーションの音響パワー測定

リリース 14 は DIN EN ISO 9614-1 に準拠し、御社製品の音響パワー評価に変革をもたらします。マニュアルによる準備、測定から、拡張現実グラスを用いた高効率のバーチャルソリューションへと進化し、音響インテンシティ測定をこれまでよりももっと簡単で魅力的なものにします。

これは共同開発により ArtemiS SUITE をソフトウエアソリューション Sound HUB に新たにインターフェイスさせることにより可能となりました。この関係で弊社のパートナー  HoloMetrix 社はドイツのイノベーションアワード 2022 の金賞を授与されました。ソフトウエアの直感的なアシスト機能は、拡張現実を用いることにより、経験のないユーザーも測定プロセス全体を分かり易くガイドし、測定の進捗やセグメントごとの測定結果を可視化します。ArtemiS SUITE の音響インテンシティ解析ツールと 組み合わせ、AR グラスを用いてテスト対象物上に標準規格に適合した測定グリッドをバーチャルに投影することにより、素早く音源を特定できる音響インテンシティマップをつくり、音響インテンシティ測定を行うことができます。これにより、ワイヤを用いてサブフレームから物理的に測定グリッドで測定準備をしたり、プローブ位置をマニュアルで測定する必要がが完全になくなる為、膨大な時間とコストを削減することができます。 従来の方法に代わり、ユーザーはバーチャル測定グリッドを用いて簡単、安全、かつ正確に測定プローブの位置決めを行います。

ISO 3740 シリーズの音圧測定に基づいた関連標準規格に準拠して音響パワー測定を行う為に  HEAD acoustics は K1 バックグラウンドノイズ補正と K2 環境補正の為の解析ツールをそれぞれ導入しました。これにより、音響パワー測定におけるこれらの補正ステップを測定中に直接自動化することが可能になります。これは測定結果の効率と信頼性を向上させます。

革新的な構造解析ツールにより作業効率があがります。 

ArtemiS SUITE の新リリースでは将来的に作業をもっと簡単に効率的にする為の革新的な構造解析ツールも提供します。例として、他のシステムからデータをインポートしたりエラーを是正する際に関係する測定データのローカル座標系を補正することが可能になりました。限界値の調整による モード信頼性評価基準 (MAC) の可視化が、モーダル解析ソフトウエアにより計算時に直接可能です。これに業務効率も上がり解析結果の信頼性も向上します。振動モードの Excel エクスポートにより、 解析結果を用いてその後の解析や評価、レポート作成のニーズに合わせて再利用することが可能です。

心理音響のイノベーションで一歩先行しています。

心理音響の分野で、純音成分 (ヒアリングモデル) やスペシフィック純音成分  (ヒアリングモデル) の為の不快度の重み付けを行う等斬新なソリューションを導入しています。これにより人が特に不快と感じる1 kHz 以上の周波数の結果に重み付けを適用することが可能になりました。また、Moore-Glasberg-Schlittenlacherメソッドを用いたラウドネス解析が可能になりました。標準規格 ISO 532-3 がドラフトとして発行されており、これに基づく計算が ArtemiS SUITE リリース 14 に既に反映されています。

すべての分野において開発が継続しています。

ソフトウエアの開発は継続しており、データ転送フォーマットサポート (ATFX)、レコーダーの統合、ドキュメントエディター、ASCII / CSV インポートの分野でも機能向上に取り組んでいます。また、ArtemiS SUITE の直感的な利用方法も、ご期待頂けます。ユーザーインターフェイスの視認性向上や HEAD Navigator の機能拡充によりさらにユーザーフレンドリーになりました。